「虹トラ」が『The Flag in the Map』プロジェクトに参加
8色の虹をモチーフにしたラッピングトラック「虹トラ」は、地元・岡山の岡田商運の全面協力によって制作され、現在、日本各地を駆け巡っています。この「#虹トラ岡山プロジェクト」が、「Gilbert Baker Foundation」(米国)と「ReportOUT」(英国)との共同プロジェクト『The Flag in the Map』で取り上げられ、プライド月間の6月、ニューヨークとロンドンのギャラリーで紹介されました。また、このプロジェクトの内容は書籍として出版もされます。ロンドンでの出版イベントのもようを、現地在住の梅澤慶一さんがレポートしてくれました。
ニューヨークのバー「ストーンウォール・イン」前の「クリストファー・パーク」では、「#虹トラ岡山プロジェクト」を紹介するパネルが展示されました。
「#虹トラ岡山プロジェクト」が世界に
梅澤慶一(取材・文)
2021年に始動した「#虹トラ岡山プロジェクト」の活動が『The Flag in the Map』というプロジェクトにおいて紹介されました。
『The Flag in the Map』とは、世界中から集められたプライドフラッグと人々の物語を記録することを目的とした活動であり、イギリスを拠点とするLGBTQ団体「ReportOUT」とレインボーフラッグの生みの親で活動家のギルバート・ベイカー(1951-2017)の「Gilbert Baker Foundation」によって運営されています。
今回は世界中から集められたプライドフラッグと人々の写真とその物語が一冊の書籍になることを記念して、2022年6月24日、ロンドンの「The Old Street Gallery」にて出版イベントが行われました。イベントには、ダスティン・ランス・ブラック(Dustin Lance Black)氏(映画『ミルク』の脚本家で、英国男子飛込選手トーマス・デーリーと結婚)等も参加されたようです。
イベントではアメリカやイギリスのみならず、中国、インドネシア、ジンバブエ、ケニヤなどから集められたレインボーフラッグの写真が展示されました。
ある人はレインボーフラッグを掲げ、ある人は纏う。あるレインボーフラッグは一人部屋に飾られ、あるレインボーフラッグは何千人もの人々の行進によって羽ばたく。
写真に添えられたメッセージには、「あなたにとってレインボーフラッグとは?」という質問に続けられる言葉が記されています。
レインボーフラッグとは、「団結」「支援」「抗議」、そして「自由」。レインボーフラッグとは、「私たちが受け入れられているということ」「一人ではないということ」。
そして「#虹トラ岡山プロジェクト」の写真は「アクティビズム」という言葉の下に飾られています。その「WE ARE ALL WITH YOU」という言葉はトラックに大きく掲げられた虹と共に強いメッセージを伝えています。
ギャラリーに飾られた数々のレインボーフラッグを通して、日本の岡山のプロジェクトが世界と繋がっていきます。レインボーフラッグは同性婚が認められている国と性的マイノリティであることで命を落とす可能性がある国を結び、今誰にも言えずに一人で悩んでいるあなたと何千人もの人々と手を繋いで行進しているあなたを結びます。
2022年10月16日(日)開催予定の『岡山レインボーフェスタ』に向けて、虹トラは今日も日本全国を駆け巡っています。虹トラが起こした風が多くの人々に届き、そして何かを変えることを願って。